抗生物質がまったく効かなかった咳

「約2カ月前から咳・タンが止まらないので1カ月前から病院に通院しているが思わしくない。特に夜になると咳き込んで眠れない。最近は動悸も出てきて胃の調子も悪い」鼻炎もあるので最初は耳鼻咽喉科で咳タン止めにブレドニンをもらったが全くよくならない。内科に転院すると薬がきつ過ぎるからと抗生物質とその他を10日分処方されたが3日飲んでも変わらない。友人の紹介で来院。

<<初診>>6月8日

腹気鍼診断

膻中・右期門が締まり、中脘・気海が大きく実である。心包・肝経は虚、肺・腎が実である。

奇経診断

左陥谷:N―左後谿:S(応用奇経)で脉締。

これで腹気鍼診断と奇経診断が連動して証が確定してしまう難経69難の本治法の証がものの見事に決定するのである。恩師:福島弘道先生からも「葛野さん、素晴らしいじゃないですか」とほめていただけると思う。 

・証 

心包虚肺腎実証経金穴右から(間使・中封を補い、尺沢・陰谷から瀉法)

陽経の処理後、良脉になり落ち着き艶がでたので「これで今晩から寝れますよ。でも明後日にもう一回治療しましょう。」


<<2回目治療>>6月10日

「おっしゃったとうり、とても楽になりました」

脈診するとほんの少し数脈を呈している。「まだ5分くらいは平熱より高そうですし、咳が残ってますね」

腹気鍼診断 

中脘・下脘・右期門が締まった

奇経診断  

右申脈―左後谿で脉締

・証  

肺虚肝虚証左から振り分け原、経、経使用で脉締

「これで大丈夫です。病後は胃腸も疲れてますから優しいものを食べてくださいな」と終了。


<<考察>> 

肺炎球菌ワクチンを接種した方が直後に肺炎を発症し40度の熱を押して来院した時に心虚肺腎実証で治したことがある。「肺実証」は咳嗽・高熱時に出ることがある。それにしても難経69難の本治法の出番ではないか。マイコプラズマ肺炎でもなかろうが、細菌がありそうだなどと抗生物質まで出されていていたがまったく効いていなかった。それを1回でほとんど楽にしちゃったんだからすごいぞ気鍼医術!

 

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