氣鍼医術臨床講座研究部の第3回を開催

氣鍼医術臨床講座研究部 平成28年度第3回講義

開催日:2016/06/12 於:兵庫県民会館

参加者:12名 

講師:葛野玄庵

講義内容

1:膝の骨頭が壊死した患者への対応報告(受講生より)

2:右肩全面の痛みの症状がある受講生への実習

3:頭痛を訴える受講生への実習

4:虫垂炎を手術することなく治療している受講生への実習

5:高血糖値の受講生への実習

6:質疑応答


1:膝の骨頭が壊死した患者への対応報告(受講生より)

骨頭が壊死したという症例を扱ったという受講生の報告から、関節内に熱を持つ場合にどのように対応すべきかという説明から、ジャガイモ湿布の紹介となった。

ジャガイモを擦り下ろしてペースト状にしたものをキッチンペーパーで挟んで湿布することが、熱を帯びた患部の緩和にたいへん効果がある。鍼灸師は基本的には薬を扱うことができないから、民間療法的な知識も豊富に携えておくことが有効である。

2:右肩全面の痛みの症状がある受講生への実技

受講生同士ペアになっての実習。

まずは右肩全面の痛みを訴えた受講生に対して子午鍼法にて診断・治療。治療前後でどのような変化があったかを確認する際、治療当初の症状が緩和された患者は当初訴えた痛みと異なる動作をとることが多い。すると当然、違う痛みが発生することになるので、確認は必ず同じ動作・条件で行うことが大切であるとの教訓となった。


3:頭痛を訴える受講生への実習

頭痛を訴える受講生に対して子午鍼法での診断が行われたが、なかなか証を確定することができなかった。原因は経穴の位置をほんの僅かではあるが捉え損ねられていたことだった。これはよくあることではあるが、治療効果は当然のことながらたいへん異なる結果となるし、延いては誤治にもつながりかねないので、取穴は慎重に行わなくてはならない。


仕上げに、督脈に糸状灸(通称:内藤式)による補的瀉法を行った。

4:虫垂炎を手術することなく治療している受講生への実習

虫垂炎の腫れはほとんどひいていて経過良好であったが、内臓全般に冷えを感じさせるものがあった。東洋医学的な証から、患者がその症状に陥った原因をつきとめなくてはならない。

参考エントリー:治療家はコロンボ刑事にならなくてはならない

結論、昨夜の冷たいビールの過剰摂取が冷えの原因であったと判明。


5:高血糖値の受講生への実習

糖尿病の予後が芳しくない実習生、脈の位置が低すぎてなかなか見えなかった。こういう場合は脈が出てくるようなアプローチが必要。その結果、脉締の定義どおりの脉を得ることができる。脉締については 氣鍼医術における言葉の定義 を参照のこと。


6:質疑応答

・テレビの見過ぎで腰に痛みを訴える60代女性について。座椅子と寝そべって見る姿勢は厳禁であること。また「五労」と言われるように何事も過剰はよくないので、患者への生活指導も大切である。

・呼吸時の痛みを訴える30代女性について。気胸が疑われる。患者は短期間での回復を望むけれども、しっかりと治すためには回数を重ねることの必要性を説得力をもって伝えること。

・ガン患者について。深刻な病症に対しては鍼は効果はもちろんだが悪さをすることもあるので、自身の技量のほどを見極めて対応すべし。温灸だけでも十分な効果がある。

・二日酔い対策について。足三里への鍼が効果的。ムカつきなど急性の症状には陽経への処置が効果的。

等々

受講生が他者の実習中に自身の脉をみているのは「空中脈診」を行っているところです。

※空中脈診とは、患者に気を集中することで治療中の脈の変化を離れたところから同調して

自分脈で診る脈診法です。

研究部は毎月第2日曜に兵庫県民会館にて開催されています。見学も受け付けています(受講費8000円)。ご希望の方はお問い合わせくださいませ。尚、7月8月は夏季休暇とさせていただきます。


 

氣鍼医術の技術を学んでいただける研修生を募集しております(1名決定いたしました)。

詳しくは こちら をご覧くださいませ。

 

最後までお読みくださりありがとうございます

にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

↑クリックしていただけると励みになります

ブログカテゴリー


──────────────────────────────────────────

PVアクセスランキング にほんブログ村