証を考える:その1 「腎実」

51歳 男性 会社員 173㎝ 80kg

【主訴】下腿両側のむくみ腫れ痛み・冷え

【既往症】関節リュウマチ(平成25年から27年医院にて治療)現在は左手小指・薬指が曲がらない。

 

下腿(ふくらはぎ)がパチパチに浮腫んで張ってしまい、触ってもへこまないうえ冷えて痛い。浮腫みというより腫れに近く、とても冷えるという。脈状は堅く躁をおびて、腎の診どころが弦を帯びている。


腹気鍼診断

膻中・右期門が締まり、中脘・気海が弦を帯びている。心包虚・肺腎実が推測診断される。


奇経診断

左陥谷―左後谿グループにNSを添付脉締を得たので心包虚肺腎実証が確定。

心包虚肺腎実証合水穴使用右から。

2回の治療で足のむくみは激減した。『腎実』の証である。右の心包経肝経の合水を丁寧に補い左手肺経尺沢と左足腎経照海あたりのキョロある実痛部位を膿を出すように下圧をずーンとかけて瀉法処理した。これが素晴らしい技術であり、腎実が即座に取り除かれるのである。

 

やっぱり弦脈はただの脈状ではない。腎臓結石や腎臓に悪露たまりがしっかりとあることが推測され、2回の治療後、濃い尿が大量に出て下腿部のむくみがほとんどなくなった事実から悪露・砂など相当排出されたと確信できる。

ついでにこの方の左手小指・薬指は、私の診断では関節リウマチではなく頸椎・胸椎捻挫の後遺症であろうと推測される。

標治法

頸椎6・7・8胸椎3・4・5あたりの古傷からくるばね指に対し、督脈上の圧痛阿是穴に気刺鍼3で8割改善された。

 

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