新薬の功罪(3)恐れていた事態〜降圧剤

80代高齢のご婦人、ついに恐れていたことが起きた。

血圧が108の65で下がり過ぎですよ、このままじゃ脳梗塞ですよ、夏場は血圧が下がりやすくてなおさら危ないですから、すぐ担当の先生に「下がり過ぎて気分が悪い」といって薬を加減してもらってくださいな、と注意して帰したのは先日のこと。

 

ところが6日後、その家族からの電話で「左手が物を取ろうとしてもだらりと下がる。左足もぶらぶらして力が入らない。」いうので、こりゃ危ない!と救急車を呼んだという。来月まで入院しますので治療はまたに、という連絡だった。

私が鍼灸を学んだ40年前は、最高血圧160最低血圧90で「気を付けましょう、余り続くようでしたら降圧剤を出しますよ」というのが世間のお医者さんの指導だった。


ところが最近はどうだ、145の85になれば黙っていても「降圧剤出しときますね」だって。最近の医者は本当に患者さんの身体のこと考えてんのか、馬鹿じゃねえかと思ってしまう。

最近、日本ドッグ学会が「148の90からが高血圧の境界線」と発表したとたんに医師会から「臨床家でもないのに何を言うか」とクレームをつけられてうやむやにされてしまった。

開業医は相変わらず145の80を超えたら「薬を出しましょう」と指導している。基準値を下げれば患者が増えるし薬が売れる。喜ぶのは誰か、言わずもがな。

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