月齢における適応側の変化〜気鍼診断の特徴のひとつ

難経69難の本治法において、証の適応側が月齢によって変化することに皆さんは気が付いていらっしゃるか。これは本治法において両側を補う治療家には無縁のことであるが「片方刺し鍼法」を信条とする我々としては重要な発見であった(拙著・気鍼医術鍼術指南極意に記載)。

満月・下弦・新月・上限のお月さまの前後で左右の適応側が変化するのである。今回はものの見事に左右がいれかわった症例をあげる。

 

35歳 女性 会社員

平成28年8月3日(新月の日)

主訴:消化不良・胃の重苦しさ・食欲不振・下痢のため、4月以来体調不良でやせほそってきた。手足は冷え、疲労倦怠感で精神不安がある。

腹気鍼診断

左期門・気海・中脘・下脘が締まった。

奇経診断

右後谿―左申脈

肝虚肺虚証左から合水穴使用(左曲泉・左陰谷・右尺沢・左陰陵泉)

8月5日(新月の2日後)

想定はしていたがものの見事に左右が入れ替わっていた。主訴は1回目の治療後「食欲が出て胃の重みもなくよく眠れて気分がとても良い、500グラムくらいだが体重が増えた」という。

腹気鍼診断

右期門・気海・中脘・下脘

奇経診断

左後谿―右期門になっていた。

肝虚肺虚症右から合水穴使用(全く反対に交差していて、見事に脉締した)。

敏感な患者さんなので、本治法と督脈の散鍼だけの治療である。お灸もやらない。これが経絡調整の素晴らしさである。胃の調子がすこぶるいいと、ニコニコ顔で次回予約して帰って行った。

 

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