漢方薬を飲んでも良くならない風邪

「風邪で漢方薬飲んだんですが良くならないんです」 36歳 女性 アパレル社員

「1週間前に二日酔いで胃腸の具合が悪かったんですが5日前から鼻水・咳が出て喉の痛み・頭痛・右膝関節が痛み、しんどくてしんどくて。体温は36,7度しかないのに」といって青白い顔で来院。

脉状診断

沈んで革を帯びやや数にして騒がしい。風邪が少し奥に入りかけている。つまり気管支炎もしくは肺の入り口にまでウイルスか菌が入り込もうとしている。微熱のほうが曲者である。

 

治療後「とても楽になりました」と帰って行ったが、なんと明日から転勤で出社一日目だという。脉状が熱脉の数も取れて騒がしさがなくなったから一晩寝れば元気に出社できるはずだ。

治療解説

腹気鍼診断

膻中・左期門が締まり、中脘・気海がやや実。この段階で心包虚肺腎実証が推測できる。解説するに膻中は心包の診処、期門は肝の診処である。ゆえに心包虚がたつ。次に中脘は肺の診処、気海は腎の診処ゆえに肺腎の実証がたつ。これだけでは確実ではない。気鍼医術の素晴らしいところの一つであるが腹気鍼診断と奇経が連動するということがある。つまり左心包虚ということは子午拮抗する実経絡はどこかと考える。右胃経である。右胃経にある奇経の主穴(総穴)は陥谷だ。つまり右陥谷グループを考えるのだ。右陥谷ー右左合谷・右陥谷―右後谿がある。この場合右陥谷ー右後谿のグループである。

奇経診断

右陥谷―右後谿で脉締 奇経は実経絡の診断が原則である。

心包虚肺腎実証左からが決定する。

本治法(難経69難)

補法:

左心包経の経金穴、間使に0番でじっくり補った。次に左中封にも補法

瀉法:

右尺沢 右照海に下圧瀉法 この肺・腎の瀉法がうまくいったかどうかは腹気鍼診断にて中脘と気海を診て実の邪がとりのぞかれたかを確認しなければいけない。ともに平らになっていた。

肺の実邪を取り除いたのでは咳、喉痛は減った。

この患者は酒飲みさんで腎臓に前から悪露がたまりやすい方なのだ。2日酔いの1週間後だからそんなものだろう。

標治法

頸・肩・背に気鍼①を軽く施術し絹糸灸を督脈上部に一壮づつ補中の瀉法の施灸した。

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