氣鍼医術の技術面・経営面におけるメリットとは?

神戸市東灘区で開業されている「しみず鍼灸整骨院」の清水隆宏先生より、氣鍼医術の紹介・推薦のテキストを賜りました。清水先生、ありがとうございます!!治療の技術的なことだけでなく経営面についても触れられていて、治療院運営にお悩みの方にとても有用な内容です。ぜひとも多くのみなさまに読んでいただきたく存じます。

 

はじめまして、神戸市東灘区で「しみず鍼灸整骨院」を開院してます清水隆宏と申します。この度、氣鍼医術を受けられる治療処として紹介していただきありがとうございます。

 

 

ここで、今から氣鍼医術を学ぼうと思われている鍼灸師の方、また氣鍼医術ってどんな治療法だろと興味をお持ちの先生方の参考になればと思い、「氣鍼医術」について書かせていただきます。

 

 

まず、簡単な自己紹介からさせていただきます。私は鍼灸整骨院を開業して7年目です。施術は1人で現在完全予約制で行っております。氣鍼医術臨床講座の前身である神戸はり医塾の二期生として学びはじめ現在6年目です。

 

 

皆さんもご存じのとおり、柔整の保険は年々厳しくなっております。よって自費施術に力を入れており徐々にではありますが、自費の方の割合が増えています。その、自費施術の軸となり大きな柱になっているのが「氣鍼医術」です。もし、6年前に氣鍼医術を学び始めていなければ、今までやってこれてなかったかも知れません。

 

 

こんなまだまだ発展途上の私ですが一受講生として、学んできた、そして実践してきた者として、葛野先生やその弟子の先生方とは違った観点から「氣鍼医術」について書いていきます。多少の誤りや矛盾点は大目に見ていただければ幸いです。

まず、今から何か技術やテクニックを新たに学ぼうとするときに、何を考えるでしょう?

 

私が、思うには

 

1:その技術が身につくのか、自分が出来るようになるのか?

 

2:どんな症状が治せるようになるのか?

 

3:その技術によって繁盛することができるのか、食べていけるのか?

 

などでしょうか?

 

主に、技術的な面と経営的な面の二つの面だと思います。まずは、技術的な面から氣鍼医術をみていきます。

技術面

1:理論がシンプルで明確である。

葛野代表は東洋はり医学会初代会長の福島弘道先生の直弟子なので、基本的に東洋はり方式の片方刺しの相克調整です。そして、その東洋はり方式をよりシンプルに発展させたものです。主に、難経六十九難と子午理論がわかれば出来ます。

2:脈診もシンプル。

経絡治療において難関とされる脈診についても、シンプルな脈状診です。脈診10年とも30年とも言われる六部定位脈診ではありません。脈状診なので六祖脈を診ろと言われますが、大きくなるか、小さくなるかです。脈が締まるか、広がるかが分かれば十分です。

3:証決定に必要な三鍼法であり三診断法。

経絡治療に最も重要である証の決定。これには、氣鍼医術では子午鍼法・奇経鍼法・腹氣鍼と三種類あります。

三種類もあって面倒くさいなと思いますが、実は全部する必要はなくて一種類でも決まれば良いんです。しかし、初めのうちは三種類ともやってきっちり一致させることをお勧めします。慣れれば手早くなりますし、三種類とも矛盾なくきっちり一致しますので、診断に自信が持てます。

例えば、子午は肺虚で、奇経では脾虚、腹氣鍼では肝虚なんてことはありません。中でも特に奇経鍼法は、ツボに平鍼といって3,000ガウスの磁石を貼って診断しますので誰でも同じ結果が出ます。ですので、確定診断には奇経鍼法は欠かせません。

 

最後に特筆すべきことは、「鍼をしながら、脈を診る」ってことです。鍼をツボに当てて、押手で把持して刺し手は鍼から離して脈を診るんです。ほとんどの流派では、刺入して置鍼する以外は押手はもちろん刺し手を鍼から離すことはありません。ですので、「鍼をしながら脈を診れる」ということは凄く画期的なことなんです。詳しくは、氣鍼医術のサイト内で動画もアップしてるのでそちらを見てください。メリットは、計り知れません。

 

証を決めて、いざツボに当てて鍼をしてみると思ったように脈が締まりません、ということも多々あります。先ほど言っていた三診断法で確定したとしてもです。それは、臨床の面白いところでもあり、難しいところでもあります。

ただ、その時点で違うということなので見直しが出来ます。ツボの位置が違うのか、使うツボが違うのか、もう一度証を見直さないといけないのかがわかります。

 

これって一見面倒くさそうですが、人の体を治療するということはそれだけ精密に確信をもって行わなければいけないことだと思います。逆にいうと、間違った治療(誤治)をしていまうとそれだけ悪影響を与えてしまうということなのです。

経営面

続いて、経営的な面についてです。

 

理想をいうと、治療結果に満足した患者さんが、どんどん患者さんを紹介してくれて常に予約が一杯の治療院でしょうか。ただ、そう簡単には行きません。氣鍼医術を学んだとしても最初から繁盛するわけではありませんから、一通りの集客・マーケティングを勉強する必要があります。最低でも開業するときに、ホームページを持っておくべきです。

 

技術力アップには、臨床経験が必要です。長い経験があれば技術力が上がるかといえばそうではありませんが、やはり経験値を上げるにはある程度の人数は必要です。自分・家族や友人・同業の仲間相手でも技術力アップは望めますが、実際の症状を持った患者さんを相手にするほうが何倍もアップが見込めます。ですので、氣鍼医術の習得と並行して集客を学ぶことをお勧めします。

 

特に、新規集客に関しては課題だと思います。私も日々悩んでおります。話が逸れてしまいましたが、まず患者さんが来ていただいたという前提での氣鍼医術の経営面のメリットについてです。

1:「刺さない鍼」は、安心感を与える。

一般の方に、鍼と聞いてイメージするのは「痛そう・怖そう」です。そして以前に流行った韓国ドラマの「チャングムの誓い」で太い鍼を背中にぶすぶすと刺されて寝かされているシーンです。

 

当院のホームページの検索キーワードの上位は「刺さない鍼」です。「鍼って効果がありそう。」でも、「痛そう・怖そう。」でも「痛くない鍼・刺さない鍼。」ってあるらしいから調べてみよう。という感じでしょうか。

 

症状によって刺したほうがいい場合はありますが、初診の怖がっている方に対しては、刺さない鍼で痛くないと安心させるほうが症状を軽減させるより大事だと思います。実際、刺さない鍼で効果はあります。逆に刺さない方が効果が高い場合もあります。

2:「子午鍼法は飛び道具。」患者さんの心を掴む。

例えば、腰が痛くて伸ばせない初診の患者さんに’太衝’に鍼をして腰が伸びたらどうでしょうか?

驚きと共に「ここは違う!」と思うでしょう。他とは違う、ここは治してくれそうと思うことは、それだけで治る可能性、しっかり通ってくれる可能性が高まるでしょう。

3:適応範囲の広さ。メンテナンス患者さんが増える。

初診の患者さんの殆どの主訴は、腰痛、肩こりなどの整形外科疾患ですが氣鍼医術は適応範囲が広いので、そのままメンテナンス患者さんに移行出来ます。内科・婦人科・アレルギー・自律神経症状などにも対応できます。

もちろん、技術力のアップは必須ですが、難病といわれるものに対しても対応が可能です。

 

それは、西洋医学では何百種類とも言われる病気に対して、経絡治療では肝・心・心包・脾・肺・腎の虚と相克虚か実という、とてもいい意味で大きく捉えることが出来るからです。

最後に、経絡治療には「初心者は初心者なりの経絡治療がある」と言われます。

氣鍼医術は、シンプルにシステム化されているので再現性が高い鍼灸治療です。初心者の段階から、実践していけば必ず結果が出ます。そして、経験値を上げ精度を高めていけば重度な症状にも対応できる奥の深いものです。それは、一生かけて追及する価値があると思います。

 

また、各種の治療院が乱立して、患者さんを奪い合っている状況だと思われています。しかし、私が感じているところでは、困っている人はまだまだたくさんいるということです。どこの治療院に行ってもよくならない人。病院で手術しかないと言われたけど、手術したくない人。病院にも見放された人。ただ、それを治せる技術を持った術者が少ないということ。たとえ凄い技術を持っていても、それが必要な人に認知されていないということだと思います。

 

昨今、鍼灸施術の世界では少ないですが、他の手技療法の世界では「今すぐできる!明日から出来る!あなたもすぐにゴッドハンドになれる!」などのとても魅力的なキャッチコピーのDVDやセミナーがたくさんあります。でも、ほとんどの先生方は気づいているはずです。地道にコツコツと積み上げてきた技術こそが患者さんを救い、自分自身も救うということを。

 

 

もし、この文章を読んで「氣鍼医術」に興味が湧いた、学んでみたいと思われる方がいればうれしいです。

私もまだまだです。一緒に「氣鍼医術」を学び技術力を上げ、そしてそれを発信し、一人でも多くの困っている人を救うことの出来る仲間の先生が増えることを楽しみにしています。

 

以上、簡単ではありますが私の目から見た、そして感じている「氣鍼医術」でした。まだまだ、書きたいことはありますがこの辺りで終わらせていただきます。

 

長文お読みいただきありがとうございました。

 

                      神戸市東灘区 しみず鍼灸整骨院 清水

「子午鍼法講習会」のお知らせ

 

11月23日と12月23日、「子午鍼法」の講習会を大阪にて開催いたします。

 

詳しくは こちら をご覧くださいませ。


 最後までお読みくださりありがとうございます

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