【症例】続)親子そろって体調不良

こちらのエントリー の続きです。

 

②「娘の風邪がうつったらしく、咳が出て頭が重く微熱がある」、母親の仕事は囲碁のプロであるが後頭部が重く思考力が落ちているという。

 

腹気鍼診断

右期門穴・気海穴が締まり中脘・下脘穴がやや浮く

脈状診

浮いて革を帯び、数脉は娘よりも速い。つまり熱が少し高いということと、まだ風邪の入りたてだといえる。

奇経診断

左後谿・N―左照海・Sで脉締。この段階で明らかに証が推測できる。

 

ポイント:

なぜ後谿・N―照海・Sなのか。こんな奇経グループはないではないか。そう奇経八総穴グループにはありません。

しかし私の臨床研究の結果「玄庵式奇経応用グループ」として「拙著・気鍼医術」で明確に定義している。

つまり後谿は小腸経に属しその子午拮抗経絡は肝経であるから肝虚診断は定則通り、そして肝の母経絡腎経の照海は左右の拮抗関係で虚実が成り立つのです。

ゆえに左照海が実なら右照海は虚として考えるのです。そして相剋する経絡、木剋土であるから土、つまり脾経が実、その子の肺経も実を呈するのです。

治療

①の娘さんと適応側の左右は違うが全く同じ治療となります。ただし邪に対する手技は微妙に違うのは当たり前です。革脉と弦脈とでは下圧処理の強さが違います。

たとえば膿を絞り出す如くと風船から空気をもらす如くの違いと考えて良いと思います。臨床はやってみてダメならやり直すことです。

標治法

肩・頸・背中に気鍼の0.6ミリから1ミリの深さの接触鍼、そして頸椎2・3間の椎間に約10ミリの深さの補中の瀉法を加えた瞬間頭痛はなくなった。

予後

頭痛はその場でとれたし、風邪脉も明らかに「良脉」に近づいた。明日の午後でよりすっきりするでしょうと、言って終了。

 

続きます。

「子午鍼法講習会」のお知らせ

 

11月23日と12月23日、「子午鍼法」の講習会を大阪にて開催いたします。

 

詳しくは こちら をご覧くださいませ。


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