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症例ブログ

受講生による証立て解説(大腿下腿痛・後屈痛)

数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。

本日はこちらのエントリーの補足になります。臨床例として主訴と証にのみ触れていた箇所に、証立ての詳細を追記させていただきます(文責:あおい鍼灸治療院 森寿之先生)。

患 者)

 
40代女性

主 訴)

 
右大腿外側から下腿外側痛、腰の後屈痛

症 状)

座位での仕事( デスクワーク )が多く、同じ姿勢をしていると患部が痛い様な、うずく様な感覚におちいる。その都度座る姿勢・足の角度を変えて対処している状態である。腰を反らすと左よりも右側に突っ張り感が出る。

子 午) 

原穴での検脉では、右大腿外側を胆経と推測し、左心経( 神門穴 )に金10番鍼を当てがうとやや締まる。右心経( 神門穴 )は浮であった。今度は右大腿外側を胃経と推測し、左心包経( 大陵穴 )では左心経よりも締まる。
次に、左肝経( 太衝穴 )と左脾経( 太白穴 )とを比較したところ、肝経の方が締まった。これで心包経の虚証が判断できた。
相剋の虚実を考慮し、肺経( 太淵穴 )、腎経( 太谿穴 )の左右検脉では、両経とも左側が浮きはせず締まる傾向であり、腎経の方が締まりは良かった。心包経と腎経では心包経の方が脉締していた。

腹氣鍼)

 
膻中、左期門、気海、中脘ともに締脉。子午診断と一致していた。

奇 経)

 
子午・腹氣鍼診断より、
右陥谷 ー 右合谷 〇
右陥谷 ー 左合谷 ✕
右合谷 ー 右陥谷 ✕
右合谷 ー 左陥谷 ✕

証 ) 

心包虚腎虚証 左同側 ( 原穴使用 )

ここで葛野先生の検診

原穴鍼)

心包経より、心経が締まり、脾経も締まる。脾経も絡んでいる。 適応側は左側で同じ。
     

奇 経)

右外関 ー 右照海 ✕   脾虚でもない。
右公孫 ー 右合谷 ✕    〃
右臨泣 ー 右合谷 〇
右臨泣 ー 左合谷 ✕
      

証 )

心虚腎虚証 左同側 

以上、修正が入りました。

治 療) 

左神門穴・左太衝穴・左太谿穴・左太淵穴にステンレス5分鍼1番鍼にて( 締脉するまで )補法を施した。陽経の処置として、左臨泣と左合谷の下圧瀉法を施し、本治法を終えた。 

次に標治法で、患部から考察し、腰椎椎間で圧痛のあった腰椎4・5番間、腰椎5・仙椎1番間に後方検脉により、脉締( 2~3㎜ )したところで抜鍼した( 補瀉を考えると、督脈は実経であるので、補中の瀉法を行なった)。 

お灸の出番であるので、葛野先生のご指名で 中村泰山先生 にお任せしました。督脈上( 胸椎8番以降)の凹部7か所に、糸状灸1壮ずつ施された。

経 過)

 
動作確認してみたところ、6割くらい良くなっているという事でした。検脉では、少し沈んでいた脈が中位に落ち着き、良脉をなしていた。  

考 察)

 
子午と腹氣鍼での診断が一致していたとしても、奇経診断も間違いなく一致するかというと、違う診断になる場合もあるので、慎重に診断し、確実性を高めなければいけない。

※サイト管理人より補足
子午診断、腹氣鍼診断、奇経診断それぞれの結果を矛盾なく一致させることこそが、正しい証を得られるということですが、手間暇がかかるという印象をもたれるケースもたまにあります。一発で矛盾なく定められないということはそもそも正確に脉を捉えることができていない、つまりは正しい証を判断できないということです。これで合っているだろう、という期待で間違った証による治療を行うことを思えば、誰がやっても同じ結果にたどりつける、という再現性の高さは治療水準の高さの現れでもあります。  

初出:2018-09-12

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