即効力・再現力・治癒力の

3つを同時再現

症例ブログ

詳説:風邪治療には自信があります

スピンオフ企画のリクエストが山のように(嘘、ほんとは5件だけ)ありましたので、続行いたします。「詳説」というカテゴリーも新設いたしました。

今回のまな板の鯉症例はこちら。

風邪治療には自信があります


どうやって俎上にあげるものを選んでいるかというと、私が読んでそれだけでは理解しきれなかったものです。葛野代表にネホリーナハホリーナして、読んだら誰でもできるレベルのものを書くこと目指しています。氣鍼医術はキャリアん十年の名人にしかできないものではなく、再現性の高さが売りだからです(売りなのか?

風邪を治す風邪薬はありませんが、氣鍼医術は風邪を治せます。

喉に違和感が出てきて肩が凝ってます

みなさま、風邪には2種類あるってご存知ですよね。
え?知らない?
試験に出ますよ、試験にっ。

風邪は腎虚の風邪肺虚の風邪の2種類です。ツバの飲み込み時に違和感を伴うのは喉風邪、腎虚です。数脉の、皮膚からはいってくるのが肺虚です。

主訴によりだいたいの当たりをつけますが、大切なのはもちろん脉診。数脉であるなら、喉の痛みが主訴であったとしても肺虚を疑うべきです。

腹氣鍼診断®

喉の痛みということ、左右に偏りがないので子午診断は使いません。腹氣鍼診断から始めます。

中脘・下脘が締まり巨闕・期門が実邪

中脘は肺の見所(肺経は中脘に始まる:類経)、下脘は脾の見所(脾の交会穴)、巨闕は心の見所(心の募穴)、期門は肝の見所(肝の募穴)。締まった、つまり脉締(みゃくてい)が得られたということは肺と脾は虚です。巨闕・期門が実邪というのは、巨闕と期門では脉は締まらずに浮いた、ということ。心と肝は実です。

肺虚肝心実証が推測診断できてしまう

腹氣鍼診断から下記の結果となりました。

中脘→締→虚→肺虚
下脘→締→虚→脾虚
巨闕→浮→実→心実
期門→浮→実→肝実

しかしこれだけでは確定できない

腹氣鍼診断で証がだいたい定まりました。ここですぐに本治法にいってしまってもいいのですよ。

いえ、ダメです(どっちやねん。

葛野代表ぐらいの腕があればいいですが、腹氣鍼診断での見誤りという恐れもゼロではありません。誤った判断で本治法をしてしまって、違ってた、と戻ることができるのも氣鍼医術の優れた点です。どう間違っていたか、の検証が明確なのですよ。ぶっちゃけ、間違っていた、とわかっていただけないことも多いです。つまり、治せない治療を延々と続けているだけなのです。

的確な治療であるかどうか、その基準となるのが脉締なのです。

ちょっと脱線しますた。

子午診断→腹氣鍼診断→奇経診断

見立てがあやふやな場合は、上記の3つを行ったり來たりすることになります。それを、時間がかかる、面倒だ、と感じた方も過去にいらっしゃいましたが、これで合っているだろう、ではなく、絶対に正しい、という結果を求めるゆえの工程です。合っているだろう、という希望的観測で治療をすすめるから、治せないのですよ(毒吐き。

この場合奇経「申脈―外関」が想定できる。

肺虚ですので、拮抗経絡である膀胱経が実です。膀胱経の八総穴は申脈。申脈の奇経グループには申脈ー後谿、申脈ー外関があります。肺虚肝心実証と推測されていますので、申脈ー外関であると当たりをつけます。

さて、ここで困ったことがひとつ。

いえ、困っていません(どっちやねん。

子午をやっていないので、左右の虚実がわかりません。申脈ー外関の左右を入れ替えてやってみる、という手もありますが、それこそ時間がかかって面倒です。

肺の虚が右か左か、肺経の両魚際にはりを当てることで診断できる。

診断とは何か、もちろん脉をみます。締まった方が虚で、浮いたほうが実です。なぜ魚際を使うのか、というご質問をよくいただきますが、それは内緒です(なんや、それ!

この患者さんは左の魚際穴が脉締したので、奇経診断はその子午拮抗経絡の右の申脈・N―右外関・Sにあてたところ脉締した。


左の魚際が虚なので、反対側の右が実となります。

つまるところ「肺虚肝心実証左から」ということが決定

腹氣鍼診断®で当たりをつけた通りの証となりました。

さて本治法の用穴ですが、風邪なのでオール経金穴と思いきや、実際に使用したのは原経経経だったそうです。

肺(補)→原穴:太淵(左)
脾(補)→経金穴:商丘(左)
心(瀉)→経金穴:霊道(右)
肝(瀉)→経金穴:中封(右)

咳嗽寒熱がそうひどくなかったので、体に力を与える原穴としたそうです。迷った場合はもちろん、どちらがいいかを確認します。

脉締によって。

経渠に指をあてた場合と太淵、どちらが脉が締まるか、を見るのです。締まったほうが適切な用穴です。


※経渠と太淵に指をあててる写真がなかったので。絶対に「それ、魚際やんか!」というツッコミがありそうなので。

本治法が終わったあと良脉となっていれば治療は成功です。もしも目指す脉でない場合は、ひとつ前の工程に戻ってやり直せばいいのです。

これを可能にしているのが、子午ー奇経ー本治の連動なのです。

治療のプロセスは誰にでもできる再現性の高い簡単明瞭なものです。

いえ、簡単ではありません(どっちやねん。

再現性の高いシステマティックな理論ですが、いかんせんその結果を左右するのは脉診の正確さ。

残念ながら脉締の感覚を文字で納得していただくことはできません。締まった脉、良い脉とは何か、手技によっていかに脉が変わるのか、ぜひ実際に体験なさってください(なぜ魚際を使うのか、もお尋ねくださいw

お知らせ

9月1日(日)は氣鍼医術臨床講座普通部が開催されます。
講師:中村泰山
場所:漢医堂三ノ宮分院
時間:10:00~16:00
単発での受講は12,000円を申し受けます。
お申し込み&お問い合わせは 
kishin.ijutsu@gmail.comまで

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